夏山シーズンなら危険は少ないから、「軽装でも楽勝!」と思っていたら大変な目にあいますよ。標高が高い富士山は寒暖差の激しいので、何よりウェアが重要です。
富士山の富士宮口新五合目のレストセンターには、毎日の富士山の気温が表示されています。2013年8月22日の新五合目の気温は17℃、山頂の気温は4℃です。
富士山8合目あたりまでは、このように半袖でも大丈夫です。8合目になると少し肌寒いですが、晴天時の登山は汗をかくほどなので、9合目まではTシャツで登る人もいるほどです。
一般的に乾燥状態で100メートル登ると気温は0.6℃下がるようです。真夏の下界は暑くても、登山を進めるにつれて気温はどんどん下がってきます。山頂付近では、冬に降った雪が溶けずに残るほど気温が低い状況です。7月-8月の富士山山頂の平均気温は5.5℃です。しかも風が吹くと非常に寒いです。
登山開始時はTシャツだった人達も、山頂ではこのように頭からすっぽりとレインウェアや帽子をかぶったりして防寒着を着ています。
服装は重ね着が原則
富士登山では、寒くなるに従い、服を重ねて防寒対策をします。また登山中は汗をかくため、汗を素早く蒸散する素材で肌をドライに保つことも重要です。さらに中間に着るシャツやアウターは湿気を透過する素材を選びましょう。保温性のあるフリースやダウンジャケットなどの、防寒着も低体温症対策として重要です。